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インタビュー

ケイティ・ペリー(Katy Perry)『Smile』どん底から這い上がってきたポップスターが提示する、笑顔に溢れた未来へのメッセージ

ケイティ・ペリー(Katy Perry)『Smile』どん底から這い上がってきたポップスターが提示する、笑顔に溢れた未来へのメッセージ

どん底の状況から這い上がってきた先には、予想もできない社会の変化が待ち構えていた……それでも笑顔の溢れる未来を夢みて、彼女は何度でも心に希望の火花を灯す!

笑顔が見られると素敵に感じる

 ケイティ・ペリーといえば、みんなを笑顔にしてくれる太陽のようなポップスターという印象がある。しかし、このアルバム『Smile』は過去の作品とは違う。

 「今回のアルバムのタイトルは『Smile』。“Smile”という表題曲が収録されていて、〈笑顔を取り戻そう〉というのがテーマ。しばらくの間、私は笑えなくなっていたから、笑顔を取り戻すための旅に出て、自分の真価を理解しなくてはならなかったの。その過程で、思いがけず世界がこんな状況になり、恐らくたくさんの人が笑顔を失ってしまった。常にマスクを着けていなきゃならなくて、人が笑っているかどうかもわからない。最近は笑顔が見られると、いっそう素敵だと感じてしまうから、Smileにしたかったの」。

KATY PERRY 『Smile』 Capitol/ユニバーサル(2020)

 前作『Witness』(2017年)はちょっとした衝撃のアルバムだった。このアルバムでケイティ自身も成長しようとして、音楽的にも歌い方にも変化を試みた。思えば2016年のアメリカ合衆国大統領選挙で、彼女はヒラリー・クリントン候補を先頭に立って支持し、第59回グラミー賞のパフォーマンスでは政治的主張を感じさせる曲を披露したのに加え、ヒラリーを彷彿とさせる髪型や服装まで見せ、世間を驚かせた。2017年には、以前から長引いていたケシャとDrルークの法廷闘争においてケシャが宣誓供述書を提出したことで、両者を知っているケイティは悩ましい立場となった。さらにそれ以前からテイラー・スウィフトとのツアー・ダンサーを巡る諍いがあり(2019年に和解)、恋人オーランド・ブルームとの破局もあり、『Witness』もセールスが芳しくなく、さらにケイティを落ち込ませた。当時、セラピー治療をしていたなかで、彼女にとっていちばんの治療は曲作りだったのだろう。本人も「2年前の『Witness』のツアー中に作りはじめたけど、思いを曲にして表現することで、自分が抱えているものをきちんと理解する必要があった。人生でいちばん酷いほど精神的に参っていた時期で、そこから抜け出すために曲を書こうとしていたの」と話している。

 『Smile』に収録された曲で、最初に配信されたのは“Never Really Over”(2019年5月)。“Small Talk”(同年8月)、“Harleys In Hawaii”(同年10月)と続き、今年3月にはオーランドとの結婚を示唆したMVと併せて“Never Worn White”を配信で発表。 そこから5月の“Daisies”、7月の“Smile”、そして8月のアルバムへと至る。

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