テレビで番組を観ている途中に、あるいはスマホで動画を観ているときに流れてくるCMの数々。そんなCMには、映像を彩り、視聴者の心を瞬時に掴む音楽が、なんといっても付き物。誰が歌っている、なんというタイトルの曲なのか、気になることが多いのではないだろうか? しかし、一瞬流れるだけのCMソングのことが気になっても、その多くはアーティスト名や曲名をじっくりと調べてみないとわからない……。そこで、今回は、注目を集めるCMタイアップ曲をピックアップしてご紹介!


 

大塚製薬〈ポカリスエット〉
大滝詠一 “暑さのせい”

松坂慶子、吉田羊、鈴木莉央からなる〈ポカリ三人娘〉が登場。吉田と鈴木が演じる〈じっとしちゃいられない〉様子の母娘に、松坂演じる涼しげな着物を着こなし日傘をさした優雅な女性が初めてなのに気さくに話しかける。さらに、写真を撮ったり、一緒に踊ったりととってもキュート。

そこに流れるのは、大滝詠一の“暑さのせい”。この曲は、『大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK』および2023年8月30日(水)にリリースされる大滝詠一の8cm CDのスペシャルEP『暑さのせい EP』に収録。

 

第一興商〈通信カラオケDAM〉
サザンオールスターズ “盆ギリ恋歌”

2023年6月にデビュー45周年を迎えたサザンオールスターズと〈DAM〉のスペシャルプロジェクト〈Singing〉がコラボ。CMに起用されている“盆ギリ恋歌”は、7月17日にリリースされた配信シングル。サザンオールスターズの3か月連続新曲配信リリースの第1弾で、奇想天外なサウンドと歌詞でリスナーを魅惑する(困惑!?)、サザン節炸裂のエキゾチック歌謡アンセムとなっている。

 

docomo〈irumo〉
ケイティ・ペリー “Firework”

6月20日からオンエアされている石原さとみ出演のCM。青い衣装を脱ぎ捨てて、〈irumo〉のロゴカラーである緑のワンピースへとチェンジ、「イルモはじまる!」という石原の掛け声とともに、〈納得感〉を求めるユーザーに新サービスをアピールしている。

そのCMに起用されているのは、ケイティ・ペリーの“Firework”。2010年に発表されたアルバム『Teenage Dream』に収められている。

 

日清食品〈カップヌードル「夏は食っとけシーフード 篇」〉
ゆこぴ “強風オールバック(feat. 歌愛ユキ)”

7月19日からオンエアがスタート。ニコニコ動画やYouTubeなどでボカロ曲を投稿しているクリエイター、ゆこぴの“強風オールバック(feat. 歌愛ユキ)”の替え歌をCMソングとして起用。2023年3月に公開された原曲は、〈風が強かった時のこと〉を歌った楽曲で、外出時の悲哀が描き出されている。現状ではCDパッケージでのリリースはなく、ゆこぴによって公開されている動画などで聴くことが出来る。

 

UCC上島珈琲〈UCC BLACK無糖「解キ放テ 赤いBLACK」篇〉
マネスキン “Zitti E Buoni”

4月10日からオンエア。ブランドが一貫してこだわり続けてきた〈レギュラーコーヒー100%、香料無添加〉で実現する飲み飽きないシャープなキレはそのままに、チェリーのようなフルーティーな香りと力強いコクを追求、新たな味わいを感じ、自らを解き放ってほしいという思いからコンセプトは〈解放〉。それを感じさせるCMでは、赤い衣装を身にまとった女性が空港館内を闊歩、楽曲に合わせて激しいダンスを披露している。

そこで流れるのは、ローマ出身のZ世代4人組バンド、マネスキンの2021年のアルバム『Teatro d’ira - Vol. I』に収められている“Zitti E Buoni”。メンバーが作詞作曲を手掛け、〈黙っていい子にしてな〉という意味のタイトルを持つこの曲は、若さならではの自由や恐れることなく夢を追いかけることを表現した楽曲で、CMのコンセプトともマッチしている。