70年代からAACMに参加し、マラカイ・フェイバーらとのリチュアル・トリオやエスニック・ヘリテッジ・アンサンブルを率い、シカゴのフリー~スピリチュアルシーンを支えてきたパーカッション奏者。長年のコラボレイターであるデヴィッド・マレイをフィーチャーした最新作。丁度良い力の抜き具合のカヒルのドラミングはトニー・アレンにも通じる、よりパーカッション的でユニークなビート。時折差し込まれるムビラ、チャント的ヴォーカルも披露している。白熱した昂揚感や音の洪水はない、が、一つ上の次元でゆるりと流れていくグルーヴは他に類を見ない。華を添えるマレイのサックスも嬉しそうだ。