ミネアポリス出身のシンガー・ソングライターが放つ1年ぶりの新作。今回もプリンスの影響を隠さず全編に散りばめるが、その裏にはアーバン&スムースなポップネスがあり、ヴルフペックのテオ・カッツマンを迎えたスロウ“U&I ”など、しっとり腰を落ち着けた曲の旨味も上々。実はR&B〜AORを咀嚼した都会派サウンドこそ彼の本質で、そこにどうしてもプリンス感が滲み出てしまう……というのが、彼ならではのソウルなのかも。