薩摩アンダーグラウンドを代表するビートメイカーとラッパーによるジョイント作。さまざまな要素を飲み込んで発せられる独自のグルーヴが粘着性と中毒性を帯びて腰と鼓膜を刺激する。南九州の民俗楽器であるゴッタン奏者の寺原仁太(南部式)を招いた“HEADS UP”は地元の民謡〈おはら節〉をベースに再構築された鹿児島の土着シット。ソウルフルでアクの強いゴッタ煮ヒップホップが全編で堪能できる一枚だ。