ニュー・エイジ・ステッパーズの復帰作『Love Forever』で数曲のリード・ヴォーカルにフィーチャーされていたエイドリアン・シャーウッドの愛娘が、父の全面プロデュースのもとソロ・デビュー。リー“スクラッチ”ペリーの呟きと金属的な音響が蠢くジャングルに始まり、マーク・スチュワートを迎えたホラー・ダブ、密室ハイライフ、そしてマーラとシンバッドのサポートが光るエキゾトロニカなエンディングまで――スタイル・スコットやリトル・アックスらOn-Uの要人も多数駆けつけた本作には、エイドリアン節のサウンドがギュウ詰めです。そんな大張り切りの親父に対し、主役は終始ゆらゆらと低空飛行。シャーデー感のあるミステリアスな歌声で淡々とアルバムをまとめていくクールな姿に痺れます。