後世に残りそうな作曲家の一人、エリック・ウィテカー。合唱や吹奏楽好きには前からよく知られた存在で、リモート合唱団を10年以上前から行っていた先駆けでもあります。今回の曲は、ピアノに、ソプラノ、アルト、テノール、バスと、チェロを用いたもの。特にチェロ(元クロノス・カルテットのメンバーだったジェフリー・ジーグラー)が第5声目のように効果的に使われています。早くに亡くなってしまった妻との思い出をテーマに、1つ1つの楽章が日記風に書かれていて、細かな転調などでその時々の気持ちを表しているように聴こえます。最終トラックのインタビューを聞いて2回目を聴くのもお勧めです。