パブリック・エナミーと呼応するように投下された5年ぶりの新作。ブラック・ナショナリストとしての姿勢は娯楽性の高いPEと比べても極めて急進的で、トランプ大統領に照準を合わせた“Baby Man Hands”などのトピックは時節柄でもありつつ、己の信条に根差した表現の芯は昔から変わらない。ハードなゲリラ・ファンクに直結した言葉の重みを100%は解せずとも、先行カット“Nobody Move”などの無骨な緊迫感は伝わるはずだ。