可憐なルックスとダークな世界観というギャップ萌えも今は昔。ロンドンのネオ・フォーク界隈で頭角を現してきた女性シンガー・ソングライターは、いまではキャリアに相応しい成熟で聴く者を魅了する。生まれ故郷の香港で書いた曲をNYでレコーディングしたという4枚目のアルバム。時折エキゾチックにもなる多彩な10曲に共通したアトモスフェリックな音像の中に、きりっとした印象の歌声が耳に残る。