4月の『愛はヘッドフォンから』リリース直後にコロナ禍によって活動停滞を余儀なくされるなか、引きこもり期間を活かして7か月というスパンでサード・アルバムが早くも登場。“バケモノと呼ばれて”などの刹那的なロックや切実なバラードはもちろん、クールなテンポ感の“四畳半戦争”や“誰も知らない”ではグルーヴィーなコクも聴かせ、安定した名唱が振り幅豊かに楽しめる。銀杏BOYZ“援助交際”のカヴァーもなかなかの収穫だ。