今年に入ってからはminus(-)にフィーチャーされる形でBUCK-TICKのトリビュート盤にも参加していた彼女。昨年の処女作『ライカ』では〈アイドル出身〉という偏見やイメージを覆さんとする意図も垣間見えたが、この2作目では持ち前の歌唱力にナチュラルな逞しさや妖艶さも増して気負いなく次のステップへ進んでいるのが頼もしい。強い言葉を吐く冒頭の“東京”から翻弄され、疾走感のある“悔しさは種”など今回も佳曲揃い。