より折衷的かつポップに突き抜けた4枚目のEP。粒揃いの楽曲は90年代の歌謡曲に通じる親しみやすさがあり、インディーR&Bやトラップのビートを官能的なファルセットが包み込む。ロック色の濃いニューウェイヴィーな冒頭曲など、1曲ごとのカラーや情景描写はより明確になった印象だ。音楽家としての自己分析をダブル・ミーニングで重ねるラヴソング“なまえを呼んで”など、作詞家としても冴え渡っている。