3年ぶり2枚目のフル作が到着した。デビュー以来の鋭利なビートを織り込むアプローチを提示しながらも、よりストレートに歌と言葉とにフォーカス。閉塞感に息詰まる日常や痛みが滲むラヴストーリーのなかにささやかな希望を示す詞世界と、柔らかなファルセットとが、2022年の心象に寄り添う。8ビートのシンセ・ポップ“Birthday”やシティーな誂えで聴かせる“Flannel”などに顕著な王道を行くポップセンスも流石。