ビル・フリゼールの衣鉢を継ぐ鬼才ギタリスト、メアリー・ハルヴォーソンの2018年にリリースしたヴォーカル作品『コード・ガール』のプロジェクト、2作目が登場。トランペットがアンブローズ・アキンムシーレからアダム・オファリルに替わり、更にサックス奏者を迎えているが、何といっても現在音楽制作を引退しているロバート・ワイアットが3曲でヴォーカルを取っている。それがミステリアスで緊張感のあるアンサンブルにとにかく合う為しばらくワイアットと気付かなかった程だが、その二声と二管、そしてメアリーのフリーキーなフレージングがかなり中毒的な響きを生み出している、傑作だ。