話題の10代スリー・ピースによるメジャー・デビュー作。等身大(だが、それでもだいぶ渋さが垣間見えた)の前作から、70~80年代のニューミュージック的な香りがグッと高まり、ピアノと繰り広げるメロウな“23”にいたっては50sのアメリカン・ポップス風で、リアルタイム世代ではないからこその憧憬が曲を煌めかせている。海辺や青空など、開放感溢れる景色が浮かぶサウンドも、未来への希望に満ちていてとにかく眩しい。