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インタビュー

MADKIDが語る新作『REBOOT』 新事務所を立ち上げての再始動にふさわしいハイブリッドで刺激的なEP

 エレクトロやヒップホップ、ロックなどを融合させたハイブリッドな音楽性、2人のラッパーと3人のヴォーカリストによる多彩な表現、華やかなエンタメ性と優れたパフォーマンス性によって、加熱するダンス&ヴォーカル・グループのシーンで確かな存在感を発揮しているMADKID。昨年、新たに事務所を立ち上げて再スタートを切った彼らが新作EP『REBOOT』を発表する。ファースト・アルバム『CIRCUS』(2019年)以来、1年9か月ぶりに現レコード会社へ復帰してのリリースとなる本作は、タイトル通りに〈再起動〉をテーマに制作された。

MADKID 『REBOOT』 コロムビア(2021)

 「以前の事務所から独立したことで、すべてにおいて自分たちの責任が増して。そのぶん自分たちで未来を切り拓けるし、新しい側面を広げていけるのかなと」(YOU-TA)。

 「EPの制作も自分たちが中心となって進めました。メンバーで収録曲をすべて選ぶのは初めてだったし、楽しかったですね」(KAZUKI)。

 表題曲の“REBOOT”は、トラップが敷かれたバウンシーなトラックと前のめりのラップ/ヴォーカル、現状を打ち破って先に進もうとする意思を刻んだリリックが共鳴するアッパー・チューン。まさに現在のMADKIDを象徴する楽曲と言えるだろう。

 「ダンス・ミュージックと生楽器、特にギター・サウンドとのシナジーがある曲ですね。いままでとは違う作家さんとの制作もそうだし、今後の指針になる曲だと思います」(LIN)。

 「サビの構成を変えてもらったり、自分たちのアイデアもかなり入っていて。明確に〈こうしたい〉という道筋を立てられるようになったし、音楽に対する向き合い方も変わってきましたね」(YUKI)。

 LINが作曲とアレンジを手掛けた“Unveil”は、メロディアスな歌唱/ラップとダンス・パートが刺激的に絡み合うナンバー。多様なエレクトロニック・ミュージックの要素を採り入れながらメンバーそれぞれの個性を活かし、さらに幅広いリスナーに訴求できる可能性を示したこの曲には、クリエイターとしてのLINのセンスが強く反映されている。

 「ダンス・ミュージックとJ-Popでは構造がまったく違うし、(J-Popのリスナーにとって)インストのダンス・パートはどうしても冗長になってしまいます。その両方をどう成立させるかを考えながら構築した曲ですね。スタッフに〈コアになりすぎない曲を作れるようになってきた〉と評価してもらえて、この方向で間違いないんだなと」(LIN)。

 「最初に“Unveil”を聴いたとき、〈早くこの曲で踊りたい〉と思って。LINはクリエイターとして尊敬しているし、一緒に活動できてよかったと改めて感じました」(SHIN)。

 メロウなラヴソングの“Be the light”、Aiji(LM.C)が作・編曲を担ったミクスチャー・ロック系の“Zero”など、さまざまな楽曲が揃った本作。最後に収録されている“With you”は、ファンに対する思いを形にしたバラードだ。

 「去年は思うような活動ができなかったけど、ファンのありがたさを改めて感じた一年でもあって。〈これからも一緒に歩んでいこう〉という気持ちを曲にしたかったんですよね」(YOU-TA)。

 「去年のワンマン・ライヴで披露したとき、泣いているファンもいて。ちゃんと伝わったことが嬉しかったし、この曲を通してもっと多くの人たちと繋がりたいですね」(SHIN)。

 「個人的には〈音楽〉に対して歌詞を書いたところもあるんです。ライヴやクラブのパーティーがあるのはあたりまえではないと気付いたし、自分のなかの音楽の存在の大きさを実感したので」(LIN)。

 春に開催されるワンマン・ライヴでは、初めてバック・バンドを従えたステージを披露する予定。また、メンバー自身が楽器を演奏するバンド・スタイルでのパフォーマンスに挑戦することも告知されている。『REBOOT』で再起動するMADKIDは、ここからダンス&ヴォーカル・グループとしての表現の幅をさらに広げることになりそうだ。

 


MADKID
YOU-TA(ヴォーカル)、SHIN(ヴォーカル)、KAZUKI(ヴォーカル)、LIN(ラップ)、YUKI(ラップ)から成るダンス&ヴォーカル・グループ。2014年に結成、メンバー交代を経て2017年に現体制となる。ライヴ活動を重ねたのち、2016年に初アルバム『MADKID』をリリース。2018年にシングル“Never going back”でメジャー・デビューを果たす。“Summer Time”“RISE”と2枚のシングルを挿んで2019年にメジャーからのファースト・アルバム『CIRCUS』を発表。その後、現レコード会社から一旦離れてシングル“来・来・来”を送り出し、みずから事務所を設立すると共に復帰。ファーストEP『REBOOT』(コロムビア)を2月3日にリリースする予定。

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