BRING BACK SUMMER!
[特集]夏フェスを聴こう!’23
夏が戻ってきた! 2023年はようやく本気でそう叫べそう。日本各地で開催される音楽の祭典に向けて、耳のヴァイブスも調整していきませんか?
97年に開催された最初の〈フジロック〉から26年、すっかり日本に定着した夏フェスですが、今年はいつも以上にワクワクしちゃいませんか? だって、さまざまな制限下での開催だった数年を経て、ようやくフェスに〈いつもの光景〉が戻ってきそうなんです! 炎天下でのビール、大合唱されるアンセム、気になるあいつとのダンス……今年は自由に、好き勝手に楽しんだっていいはず。もちろん周囲への配慮や優しさを忘れずに!
ということで、bounceでは今月も引き続き日本全国の夏フェス出演アクトの作品を紹介します。お気に入りのアーティストと作品を見つけて、耳も心も夏フェスにチューニングしていきましょう!
mol-74
繊細で儚い青春の歌たち
京都発のロック・バンドで読みは〈モルカルマイナスナナジュウヨン〉。メンバーは武市和希(ヴォーカル)、井上雄斗(ギター)、高橋涼馬(ベース)、坂東志洋(ドラムス)の4名です。2010年に結成されて2014年には〈RO69JACK〉で入賞して注目を浴び、ミニ・アルバムをコンスタントに発表してきた彼らですが、本格的に注目されはじめたのは現体制に移行した2017年から。2019年にはフル・アルバム『mol-74』でメジャー・デビューを果たしています。2021年にはTVアニメ「ブルーピリオド」のEDテーマ“Replica”を担当。そんな彼らは昨年末に自主レーベルを設立していて、その第1弾作品がこのたび登場した『きおくのすみか』となるわけです。夏フェス出演もありつつ、そのリリース・ツアーに踏み出す彼らにとっては大きな意味のある夏になることでしょう。
mol-74のニュー・アルバム『きおくのすみか』(Ladder)