ジャケの如く、色に例えるなら灰青か。3年弱ぶりの新作EPは、オサキアユによるグッド・メロディーとリリカルな歌詞世界がより強力に深化。韻を踏むサビが耳に残る“pupa”、スピーディーな起爆力を持つ“ランドマークス”、郷愁のミディアム“0830”など、シンプルなギター・ロックが言葉と呼応して発するエモーションにグッとくる。絶妙なトーンの朴訥とした歌い口だからこそストレートに伝わる〈くすぶる熱〉。もっと広く知られてほしい。