アルゼンチン出身で、現在NYで活動するSSWフアナ・ルナの初アルバム。まずなんといっても歌声がいい。ジャジーで品があり、とても優しく柔らかに響くスペイン語。そしてサンバやカンドンベ、ボサノヴァなどを取り入れたリズミックなものとフォルクローレ調のスローなものを中心とした楽曲は、一面的になることなく様々な南米要素からポップ、映画音楽までが溶け合わされ、また重ねられ色鮮やか。しかもとても高度なことをやってるのに小難しさや堅苦しさを感じさせないから素敵だ。ゲストもおもしろくスナーキー・パピー、バンダ・マグダ、アカ・セカ・トリオのメンバーから寺久保エレナまでが参加。
フアナ・ルナ(Juana Luna)『Ocean Avenue』南米ポップや映画音楽など多様な要素を柔らかなスペイン語でまとめ上げる
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