Baichaってのは翻訳すると茶葉らしいけど懐かしい歌とか田舎歌みたいな意味合いか。確かに多様ではあるがタイ歌謡ルークトゥンの中でもオールディーズとか日本の70年前後の歌謡曲に通じる古きよきな音を出す過去現在のアーティストが半数を占める。そんなバンコクのレーベルから出たのがこの日本の昭和名曲カヴァー集。嵐吹き荒れる気配の無いボッサ調タイガーマスクなど突っ込みどころはなくもないが日本語歌唱は案外上手く、“喝采”なんかかなりちあきなおみ節。ドラえもんでは途中言語崩壊しながらも達者な物真似まで披露し“港町ブルース”、“昴”などなど、誠実さ滲むほんのり片言も微笑ましい。