西海岸のレトロな男による2年ぶりの5作目。前作に続きポール・バトラーを制作に迎え、ソウルからガレージ・ロック、ドゥワップやモーダルなジャズまで、50~60年代に焦点を絞ったヴィンテージ感ある音楽を紡いでいく。洒脱なストリングスや厚みあるバンド・サウンドなど制作のクォリティーはさらに洗練されたが、少しの気怠さと共に温かみとノスタルジアを醸すその持ち味は、デビュー時から10年経った現在も変わらない。