デビュー12年目での6作目。拠点をフランスに移したが、帰郷の際に自身の過去を見つめたという経験が影響したのか、これまで以上にノスタルジックでマイルドな印象が勝る内容だ。彼らしい古色蒼然としたリズム&ブルースやガレージ・ロックに加え、チカーノ・ソウルに通ずるメロウな“Was It You”なども抜群。モノクロ写真の中のモノラル・ラジオから鳴るのが似合うだろう逸品。