2020年から発表した配信シングルがSNSで話題を呼んだ、変わった名前の男性ソロ・アーティストによる初アルバム。低体温だが程良くソウルフルな歌声と、R&Bやファンクを通過した技巧的なアレンジは、まさに2020年代型のJ-Popといった感じだが、彼の特徴は全編で弾き倒されるギターだろう。タイトル曲“生活”もワウ・ギターのバッキングと長尺のソロが印象的で、将来への不安や日々の鬱屈を音楽で吐き出している。