シーン・オブ・ジャズは、石井彰、安ヵ川大樹、大坂昌彦がメンバーのピアノ・トリオ。古今東西の名曲をジャズへと、シーンごとのコンセプトに合わせファイルしていくという趣向のアンサブル。すでに三枚のアルバムがリリースされて、前作は『Love』、それぞれの楽器が繊細な音色でLoveの情景を演出した。毎回シーンが浮かび上がらせるプロットにそって名手が揃う、トリオならではの快演を楽しむというのも魅力だ。今回は〈色彩〉。タイトルに色の付いた曲を集めていくと不思議なことに多様な国際色で彩られていく。奇しくも五輪最中のリリースとなったのはジャズらしいアクシデントか。“ゴールデン・イアリング”のイントロに耳が……。