兄ルーファスや母ケイトとの仕事も手掛けているピエール・マルシャンをプロデューサーに迎え、お里であるモントリオールで制作した久方ぶりの新作。ビターな切なさに浮遊感が加味された歌声の触感は相変わらず独特だが、生々しい部分を晒すことも厭わずひたすらエモーショナルに突っ走る様子も窺えたりするなど、頼もしく映る場面が多数登場。ロック色強めな曲とアコースティックな彩りに包まれた曲の混ざり具合もいい塩梅。