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忌野清志郎 “JUMP”

戊戌(つちのえのいぬ)は山がテーマなので、Mr.フジロックこと忌野清志郎さんの曲を選曲。〈もう一度高く JUMPするよ〉が現状を壊して旅立つ準備をしようと言っている気がします。“JUMP”は2004年の楽曲ですが、〈世界はふと考え込んで 朝日が出遅れた〉〈なぜ悲しいニュースばかり TVは言い続ける〉〈何が起こってるのか 誰にもわからない〉などの歌詞が、現代を皮肉っているように感じて不思議な気持ちになりました。まるで今を予言しているかのようにも思えます。タイトルや歌詞の中で繰り返される〈JUMP〉の言葉が、来年はもっといい年にしよう、笑ってフジロックが開催されますようにといった願いが込められているようにも感じられます。

 

クラムボン “U&I”

2013年5月22日リリースのクラムボンのカヴァーアルバム『LOVER ALBUM 2』に収録されています。原曲“U&I”は、アニメ「けいおん!」の主人公たちのバンド=放課後ティータイムの楽曲。〈この気持ちを伝えたいよ〉〈まずはキミに伝えなくちゃ「ありがとう」を〉〈キミの胸に届くかな?〉〈思いよ 届け〉の歌詞から、恋が成就したのか、はたまた終わってしまったのか分かりませんが、愛や気持ちを伝えることが大切というメッセージが伝わってきます。

 

嵐 “Rock Tonight”

2013年10月23日リリースの嵐の12thアルバム『LOVE』に収録されています。戊戌(つちのえのいぬ)は山がテーマなので、部首が山の嵐の楽曲を選びました。嵐は今は活動休止中ですが、〈時が来たのさ〉〈今こそRock tonight〉〈風は追い風〉〈ひとつになれ〉などの歌詞が、またいつかその時が来たら活動再開してほしいという=戌(いぬ)の持つ再生のエネルギーに思いを込めた部分もあります。また、この楽曲の歌詞やメロディーになんとなく引きつけられ、戊(つちのえ)が持つ引き込む力や凝集性にも通じると思います。

 

LOVEBITESGlory To The World

ガールズ・ヘヴィメタルバンドLOVEBITESが、2021年3月10日にリリースしたミニアルバム『GLORY, GLORY, TO THE WORLD』のリード・トラックとなっている楽曲。このアルバムには〈苦難を乗り越えての復活〉というコンセプトがあるそうで、戌(いぬ)の持つ、破壊することで再生する、そこから新しいものが生まれるという捉え方に合っています。リード・トラック“Glory To The World”を聴くと、LOVEBITESの演奏力や表現力などが圧倒的パワーでかっこよくて、とにかく引き付けられます!

 

ハロウィン(Helloween) “Skyfall

10月31日はハロウィンなので、Helloween(ハロウィン)の最新楽曲を選曲しました。復帰したカイ・ハンセンとマイケル・キスクを含む7人編成でシングル『Skyfall』(スカイフォール)を2021年4月2日にリリース。12分超えの大作です。楽曲のテーマであるエイリアンの地球侵略からの変化や、メンバーの復帰など、“Skyfall”から戌(いぬ)のキーワード〈破壊と再生〉が表現されていると思います。