松竹映画100周年記念作品として山田洋次監督で制作された、原田マハ原作『キネマの神様』。沢山の希望、愛、そして家族のつながりと温もりがつまっている本作の音楽を担当したのは、日本を代表する作曲家・岩代太郎。プロローグから始り、劇中メインとなる《初恋時雨》。情感溢れ美しく、そして哀愁漂うその旋律は、聴き手の心にそっと語りかけてくるようだ。物語の終焉に相応しいエピローグは、力強い旋律で壮大で美しく明日への希望の調べを奏でている。また、10曲から構成されている《キネマの組曲》は大作。映画を鑑賞する前、鑑賞後、じっくり聴いて欲しい。