エレクトロ・ポップの歌姫による約4年ぶりのアルバムは、12年の結婚生活に幕を下ろした悲しみの中で正面から音楽と向き合って制作されたという、人生の分岐点で生まれた一枚に。これまでよりも無駄を削ぎ落としたエレクトロニックなサウンドとミニマルなシンセ、神聖さを漂わせた歌声のバランスも絶妙で、キャリアの集大成とも言える出来だ。サン・ラー“When There Is No Sun”のカヴァーも収録。