THE WEEKND Trilogy XO/Republic(2012)

カナダから新時代を切り拓いた3部作。ビーチ・ハウス“Master Of None”のサンプルからスリー6マフィアジューシーJによる客演まで、本作のアンビエントなテクスチャーには現行R&Bの多様性が息づいている。 *小野田

 

 

ALUNAGEORGE Body Music Island(2013)

ウィッチ・ハウスの代表的レーベル、トライ・アングルから登場のデュオ。ダブステップLAビート・シーンに触発されたトラックのファンクネスを包む、90年代R&Bマナーのヴォーカル――そのムードは『ANYWHERE』にも。 *小野田

 

 

QUADRON Avalanche Vested In Culture/Epic(2013)

ライロビン・ハンニバルを擁するベルギー人の男女によるR&Bデュオ。ケンドリック・ラマーカスケイドリオン・ウェアらとの柔軟な共演は、YOSUKEKOTANIと同じくUSシーンに対するオルタナティヴな視点ゆえか。 *小野田

 

 

THE INTERNET Feel Good Odd Future(2013)

男女2人から成るオッド・フューチャー発のR&Bアクト。インキュバスマイク・アイジンガーや元スーサイダル・テンデンシーズでもあるサンダーキャットなど、ユニークな個性を飲み込んだメロウネスは『ANYWHERE』と共通。 *小野田

 

 

VARIOUS ARTISTS Night Slugs Allstars Vol.2 Night Slugs(2013)

UKベース・レーベルの第2弾コンピ。昨年話題となったケレラ『Cut 4 Me』に曲提供したR&B×渋谷系の突然変異体、モリス(現P・モリス)他、『ANYWHERE』と同じく折衷的なビート音楽の最前線を体感可能。 *小野田

 

 

TEEBS E s t a r a Brainfeeder/BEAT(2014)

フライング・ロータスの主宰レーベルが送り出す、LAのビートメイカーによるドリーミーなサウンドスケープ。ベッドルームの温もりを表したようなまどろみビーツの数々は、『ANYWHERE』の持つロマンティックな夢想感と通底。 *佐藤

 

 

HOW TO DRESS WELL Total Loss Weird Loss(2012)

不穏な残響が木霊するなか、大きな喪失感を湛えたファルセットが艶めかしく響く、〈氷点下のR&B〉と言えそうな一枚。1年以上に渡って世界各地で録音されたという本作もまた、『ANYWHERE』の内包する孤独感と共鳴。 *佐藤

 

 

NITE JEWEL Gems BIG LOVE(2013)

小谷とは旧知の仲真史が運営するレコ屋兼レーベルから発表された、LAの才女による電子ポップ・ユニットの編集盤。デイム・ファンクとのコラボでも知られる彼女のチルな活動記録がここに。 *佐藤

 

 

BLOOD ORANGE Cupid Deluxe Domino(2013)

ソランジュスカイ・フェレイラのプロデュースで話題となったデヴ・ハインズのソロ・ユニット。ブルックリン界隈の手練れの力を借りて描くのは、ホテルの部屋の片隅で摩天楼の夜景を覗き見ながら綴る私的なソウルネス。 *佐藤

 

 

SOHN Tremors 4AD/HOSTESS(2014)

UKのシンガー・ソングライターの初作。美声と微細なビートから滲む私的なトーンは『ANYWHERE』のメランコリーと調和。本作の“Bloodflows”を「シンプルで美しい、心に残る音楽」と小谷も称賛。 *佐藤