昨年はキム・カーダシアンやモニカの支援表明も話題になったニューオーリンズのレジェンドが、終身刑に服しながら6年ぶりのオリジナル・アルバムを完成。年頭のギラついたシングル群は収めず、BLMに触発された硬派な楽曲を軸に、判決への抗議や実兄マスターPへの不信も垣間見せた内容は想像以上にクソ苦い。ディープな“Roll Down The Window”を筆頭に、デイル・ラムゼイの簡素な意匠も重苦しい語り口をブルージーに盛り上げる。