LA在住のシンガー・ソングライターによるアルバム。ダークなフィーリングが目立つ歌詞は人という生き物の情動を上手く捉えており、非常に聴き応えがある。強さと弱さが共立した言葉の数々は無視できない滋味でいっぱいだ。そんな言葉と交わるサウンドもおもしろい。ドリーミーな音像が印象的な“Keeper ”、グランジを想起させるギターの鳴りが映える“Gutter”など、アレンジの多彩さが終始光っている。