180g重量盤の登場は味わいの異なるズート・シムズを迎えたアーヴィンのテナー競演作品。Bethlehem原盤の中でも渋い人気の一枚。今回はステレオでの復刻となった。玄人好みのリズムをバックにブルース・フィーリングが横溢する、いかにもアナログライクな内容だ。さらに録音がベーシストとしても有名なピーター・インド、プロデュースをテディ・エドワーズが担当した。シャウター系のアグレッシブな味わいを持ちながらコルトレーンに通じるフリーな精神が横溢するバトル仕立てのB1が聴きものだ。長いベースソロで始まる演奏は、オーディオチェックに最適なヘビーな重低音が含まれた内容。