孤高の芸術家・草間彌生を「血のつながりのない母」と感じたイタリアの作家エリーザ・マチェッラーリが、彼女の激動の半生を鮮やかな色彩とデザインでグラフィック・ノベル化。芸術への情熱を家族から反対されながらも、単身アメリカへ渡り、白人男性が支配する芸術界において自身の芸術を追求しながら、女性・アジア人というマイノリティとして、人種や性差別、自身の病・トラウマなど、数々の困難を乗り越え闘い続けてきた草間の生き様や数々のアート作品の背景が、著者の愛情と共に丁寧に紡がれています。屈せず創作し続ける軌跡を辿りながら、今を生きる私たちにも勇気を与えてくれる1冊です。