高速パッセージのギター・フレーズの繰り返しとキレのあるグルーヴが強烈に印象付けられたオープニング・ナンバー《Algarrobo》を予備知識なしで一聴した瞬間に心を奪われた。本作は、アントニオ・ロウレイロがプロデュースしたウルグアイのグループによるデビュー・アルバム。ギタリスト/作曲家のマルティン・イバラがイニシアチブを取る個人プロジェクトとも言え、本作でもブラジルのジョアナ・ケイロス他様々なアーティストが参加。ウルグアイの伝統音楽〈カンドンベ〉に由来するビートがとても新鮮で、随所にフックとなる仕掛けが施された緻密な楽曲は聴いていて全く飽きが来ない。