ソロ・デビューから25年目を迎えたR&Bバラディアーの4年ぶりとなる新作。過去の辛い体験や夫人との再婚を反映した甘く切ない楽曲は、ファルセットを交えた繊細かつ芯のある美声で歌われる雅なミディアムやスロウが中心で、長年のファンを安心させる。先行シングル“Pressure”に関与したマディシンやドラッカー・ウェズリーなど前作参加組との相性が良いうえ、旧知のダリル・シモンズ作となる90sマナーの“Never Knew”がこれまた美味。