アイドル楽曲を中心に作家としての存在感も強めるなか、デビュー10周年を目前に〈原点回帰〉を掲げた6作目が完成。満たされない日々をしなやかに歌い飛ばす“ サボタージュ”、自身のシンガー・ソングライターとしての歩みを投影したかのような“ともだち”など、内省的なテーマを中心にしながら、色彩豊かなサウンドで気持ち良く聴かせる。死を選んだ人への手向けとも取れる“影を踏む”の優しい眼差しが沁みる。