母はジャズ歌手のサンディ・スチュワート、パートナーはリニー・ロスネス(ピアノ)というジャズ一家に暮らすビル。BNへの諸作は長く聴ける00年代の代表作品だった。そのチャーラップのBN帰還第一作!が登場。ブルースからミュージカル系の明るい曲まで、曲調に応じた演奏は、共演作を喜んだトニー・ベネットを感動させた腕前だ。本作ではケニー・ワシントン(Kenny Washington/ドラムス)、ピーター・ワシントン(Peter Washington/ベース)との黄金トリオが復活。お馴染みのスタンダードを収録したが、彼の作品が常にそうであるように、先輩方の名演をなぞることなく、時にアグレッシブに、時に今風に「自分のトリオ」を見事に完成させた。