テルミンは、開発者の名を冠した、アンテナのような棒が箱から伸びているオブジェのような形の非接触型の電子楽器。日本ではさまざまメディアに登場したからピンとくる人は多いはず。海外では電子楽器の発展に女性演奏家が寄与したことが知られている。モーグにW.カーロス、テルミンにクララ・ロックモア。クララのアルバムを聴いて、テルミンを始めたのが著者竹内正美。彼はこの楽器の日本での普及に多大な貢献を果たす。この本では、テルミン誕生のこと、技術習得の苦労や演奏法、楽器の受容、改良、進化の歴史、さらには自らが開発したマトリミョンなどについて詳細に綴られる。新しい楽器が刻み始めた新しい音楽史。
竹内正実「テルミンと私 かたちのない、音のかたちを求めて」テルミンの日本での普及に貢献した著者の綴る、新しい楽器の新しい音楽史
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書籍