ライアン・ヘムズワース主宰レーベルの第1弾アーティストとしてシーンに登場し、スクリレックスへのリミックス提供でその名を轟かせたカナダ出身の兄妹デュオが、新たに兄のソロ・プロジェクトとなって初となるアルバムを完成。リリースはポストEDM時代における最重要レーベル、カウンターから。シンガー・ソングライターのレイ・モリスを招いて裏方に徹した“Slow Dance”以外、ほぼすべての楽曲でみずからヴォーカルを担当しているのがやはり特筆すべき点。不穏なベース・チューンをファルセットで乗りこなした“Feelwitchu”や浮遊感溢れるフローティング・ディスコ“Iron”など、変幻自在のトラックメイキングとヴォーカルの妙が織り成す世界観はジェイムス・ブレイクと比較されるのも納得の仕上がりだ。
テニスン(Tennyson)『Rot』兄弟デュオから兄のソロへ、変幻自在のトラックメイキングとヴォーカルの妙を重ねた新作
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