日本アニメ史に残る名作が最高の画質・音響で甦る!
今年1月に最新上映システム〈ドルビーシネマ〉でリバイバル公開された「銀河鉄道999」「さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-」が、4K ULTRA HD Blu-ray&Blu-rayとなって発売! 更に豪華特典付きのボックスセットも同時発売となる。
今回の目玉は何といっても画質と音響の圧倒的な向上である。
画質はオリジナル35ミリ・ネガフィルムを5Kスキャン&4Kリマスター&HDR化。以前のHDリマスターよりキャラクターのみならず夜の街並みなどの背景に至るまで、オリジナルのフィルムが持っていた色の多彩さに目を奪われることは必至だ。
音響に関しては、2009年Blu-ray発売時の素材を基に更に拡張。ドルビーアトモスの特徴である天井に装着するトップスピーカーの効果が発揮され、過去最高の立体的な音響・臨場感を実現している。
更に2作品収録の豪華ボックスセットには、設定資料ブックレット、復刻台本、絵コンテ集が劇場2作別で計6冊(あわせて1454ページ!)も付くというからファンは涙ものだ。
そしてファンにとって何より重要なのは収録映像の縦横比だろう。劇場公開、Blu-rayは〈16:9〉のビスタサイズだったが、これはLD、VHS、DVD、TV放映時の〈4:3〉のスタンダードサイズの画面の上下をマスキングした仕様なのである。これが今回、UHDで〈16:9〉〈4:3〉の両サイズとも収録(厳密には〈4:3〉は〈初回特典〉、Blu-rayは〈4:3〉のみ)というファンも納得の仕様になっている。
作品内容や松本零士やりん・たろう、ゴダイゴといった製作者たちの偉業には敢えて触れなかったが、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」やメーテルリンク「青い鳥」にインスパイアされた〈抽象性〉の高い作品であることはあらためて付記しておきたい。日本アニメ史に残る名作を最高の画質・音響でお楽しみいただければと思う。