過激な作風で作品が発表される度に賛否両論が巻き起こるミヒャエル・ハネケ監督の超問題作「ファニーゲーム」の初BD化。謎の2人組がある一家を不条理かつ狂気的な暴力で絶望の極限へと追い詰めていくといった内容。凄惨なシーンの長回し、メタ演出やジョン・ゾーンによるグラインドコア曲による肉付けが作品を強固なものにしている。逸話も枚挙にいとまがなく退場者続出や有名監督が激怒と、ホラー映画の肩書のよう。実際、精神的に辛いホラー映画ともいえる内容なので鑑賞者を選ぶことは間違いない。ハネケ監督は後にカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを2作連続受賞という快挙を成し遂げている。