今春中井貴一主演で映画化もされた、立川志の輔による新作落語「伊能忠敬物語―大河への道―」を完全コミカライズ。地元の名士でもある伊能忠敬を主役にした大河ドラマ誘致を提案し、プロジェクトが発足。しかし〈地図を作り上げていたのは伊能忠敬ではない〉との噂が流れ、頓挫しそうになり慌てる現在の役所職員の面々と、伊能忠敬の地図を完成すべく高橋景保たちが命を懸けた奮闘をドラマチックに描く200年前の時代劇パートの両軸で描く。隠居後の49歳から天文学を学び日本地図を作成した伊能忠敬のバイタリティにも驚きますが、それをしっかり支える市井の人々も丁寧に描かれています。