Dame Olivia Newton-John (73) passed away peacefully at her Ranch in Southern California this morning, surrounded by...

Olivia Newton-Johnさんの投稿 2022年8月8日月曜日

オリビア・ニュートン・ジョンが死去した。

米時間の2022年8月8日朝、オリビア・ニュートン・ジョンが死去したことが、夫のジョン・イースターリング(John Easterling)によって彼女のFacebookで発表された。73歳だった。

オリビア・ニュートン・ジョンは、南カリフォルニアの自身の牧場で家族や友人に囲まれるなか、安らかに亡くなったとのこと。彼女は92年、43歳で乳がんを患い、以降30年以上にわたって病と闘い、再発を繰り返しながらも、基金を立ち上げて植物医薬とがんの研究を続けてきた。なお、家族は、花の代わりにオリビア・ニュートン・ジョン財団基金への募金を募っている。

1948年、英ケンブリッジ生まれのオリビア・ニュートン・ジョンは、10代で音楽活動を始め、66年に“Till You Say You’ll Be Mine”でデッカからデビュー。74年にシングル“I Honestly Love You(愛の告白)”とアルバム『If You Love Me, Let Me Know』で、75年にシングル“Have You Never Been Mellow(そよ風の誘惑)”とアルバム『Have You Never Been Mellow(そよ風の誘惑 )』で全米1位を獲得した。

78年、ミュージカル映画「グリース」でジョン・トラボルタと共演し、サウンドトラックと収録曲“You’re The One That I Want(愛のデュエット)”“Summer Nights(想い出のサマー・ナイツ)”がヒット。さらに81年、“Physical”が世界的なヒット曲になった。

他には、ボブ・ディランが作曲したジョージ・ハリスンの楽曲のカバー“If Not for You”(71年)“Let Me Be There”(73年)“If You Love Me (Let Me Know)(愛しい貴方)”(74年)“Sam”(77年)“Hopelessly Devoted To You(愛すれど悲し)”“A Little More Love(愛は魔術師(マジジャン))”(78年)、そして80年の映画「ザナドゥ」の“Magic”とエレクトリック・ライト・オーケストラとの共演曲“Xanadu”が代表曲として知られている。

2016年にはジョン・ファーナムとのクリスマスアルバム『Friends For Christmas』を、2021年には娘クロエ・ラタンジー(Chloe Lattanzi)とのデュエットシングル“The Window In The Wall”とポール・アンカとの共演曲“"Put Your Head On My Shoulder”をリリースしており、これらがオリビア・ニュートン・ジョンの最期の作品になった。また、2021年にはリリースから40周年を記念した『Physical (Deluxe Edition)』を発表2022年には「オリビア・ニュートン・ジョン自伝 信じることをやめないで」が翻訳されている

亡くなるまでにグラミー賞を4回受賞、全世界で1億枚以上のレコードを売り上げた、まさに20世紀を代表するアーティストだった。また、環境や動物の権利の活動家として活動したことも知られている。

世界中で愛された歌い手、誰もが知る歌声の持ち主が、惜しくもこの世を去った。しかし、オリビア・ニュートン・ジョンの歌は、永遠にレコードに刻まれている。今日は彼女の歌、彼女が生んだ音楽を聴いて過ごしたい。