ハンガリー出身のタル・ベーラ監督の伝説的傑作「サタンタンゴ」への軌跡となる初期3作品が初のフィジカル化。2011年に56歳で映画制作を引退し寡作ながら衝撃的な作品群を残しジム・ジャームッシュなどの映画監督に影響を与え、今もなお映画人たちから絶大な支持を得ている。初の長編監督作「ファミリー・ネスト」、本作で国家当局に目をつけられることとなった「アウトサイダー」、タルベーラスタイルを確立した「ダムネーション/天罰」。根底にあるのは社会的弱者とも括れる人々の姿をリアルに描き、あらゆる美化を排除し厳しい社会環境に生きる人々を残酷なまでに鮮烈に描いている。