小編成の弦楽アンサンブルを伴う音楽を耳にする機会が日本国内でも増えてきた。現在、フランスに移住した中島ノブユキが日本にいた頃からだったか、コンポジションに弦が予めインストゥルメンテーションされた音楽はずいぶん馴染み深いものとなった。このヴォルフェルト・ブレデローデは、ピアニスト、作曲家。これまでにECMのレコーディングに数枚参加し、自身のアルバムもこの新譜を含め同レーベルに3枚残している。トリオ、カルテットとジャズをレコーディングしてきたが、今回、弦を交えたアンサンブルでのレコーディングとなった。日本でも愛聴される可能性を秘めた、視覚的で、透明、クワイエットな音楽だが、妙にほろ苦い感じがする。
ヴォルフェルト・ブレデローデ(Wolfert Brederode)『Ruins And Remains』弦を交えたアンサンブルが視覚的で透明、クワイエットだがほろ苦い音楽を奏でるECM作
ジャンル
ジャズ