英国の人気バンド、キーンのフロントマンによるソロ3枚目は、ポール・マッカートニーらを手掛けたイーサン・ジョンズがプロデュースを担当。多くの音を重ねたバンドでの作品とは異なるシンプルな音構成で、過去のソロ作と比べてもより音数は少なく、彼の繊細な歌声とメロディーが思う存分堪能できる。ランディ・ニューマンやルーファス・ウェインライトの作品にも通じる、まさにシンガー・ソングライター然とした快作だ。