アドリア海に面したイタリア・ファーノ出身、欧州ジャズ界屈指の鍵盤打楽器奏者であり、教育者としても名を馳せるマルコ・パカッソーニが素晴らしいサウンドを隅々まで聴かせてくれる一枚。ヴィブラフォン、マリンバの繊細な表現、華麗な技巧をジョン・パティトゥッチのベース、アントニオ・サンチェスのドラムという文句無しのリズムセクションとのトリオで堪能出来ます。美しいフレーズが紡がれてる瞬間にも完璧に呼吸が合わさっているのがスッと聴こえてきてしまう、このシンプルな編成ならではの至福の音体験。じっくり鍵盤打楽器を聴くにはこの上ない、たいへんおすすめの作品です。