ダニエル・ラノワと言えばどちらかというとギターの印象が強いが、この約1年ぶりのソロ作は、タイトル通りピアノを中心に作り上げたもの。共同プロデュースに同郷カナダのデンジャラス・ウェイン・ロレンツを迎えた内容は、柔らかくアナログ感満載のピアノにラノワならではの電子音をほんの少し散りばめた、郷愁感溢れるアンビエント/現代音楽。ブライアン・イーノや坂本龍一の諸作に通じる作品と言っていい。