ソロとしては約5年ぶりとなる新作は、ゴスペル・シンガーであるジョニー・シェパードのヴォーカルを中心に据えた、本人いわく〈古典的なゴスペルと現代的なエレクトロニクスの融合〉をテーマにした一枚。レゲエやアフリカ音楽などさまざまな要素も顔を覗かせ、残響音を活かした音作りはいかにも彼らしいが、最終的に聴きやすくシンプルに仕上げているところは流石。ラノワ流アメリカーナの新たな傑作だ。