ニュージャージーのレトロ・モダンなソウル・デュオによる3作目。冒頭の“Lionel Richie”やケニ・バークとスレイヴが同時に降臨したような先行曲“Somebody’s Watching You”は80年代初期風のメロウ・ディスコで、ニューウェイヴ系のブギーも飛び出すが、甘茶ソウルの名匠ポール・カイザーがアレンジする今作では裏声が際立つ70sスウィートなスロウでデビュー作を回顧させる。スケボーが趣味のふたりらしい躍動とエッジも感じる快作だ。